霧島の日記(完結)

書く理由がなくなったので完結しました

2017.2.26

日曜日。

 

またしても昼過ぎまで寝ていた。夜更かしが過ぎるので、疲れも取れない。

 

親戚と食事に出かけた。おじであるが、彼と過ごすことが僕にとっては必ずしも楽しみや心の慰みにはならない。幼少の頃より世話になり、恩や感謝は感じているものの、彼の他人への攻撃性や人生を拗ねた態度は、僕にとってはネガティブな重みである。彼に対する複雑な心境により、彼への態度や関係も僕の中では中途半端なものになり、何だか悩ましい。

 

人に薦められたこともあり、巷間話題のけものフレンズを観た。話題作にキャッチアップする時、純粋に楽しむより、なぜ今これが話題になっているのか、といった分析的視点から臨んでしまうので、あまり楽しめないことが多い。

7話まで放送されている現時点で本作が明示的に述べているのは、種に備わった多様な能力や特性が、多様な場面で活かされたり、あるいは疎外されたりするということであり、回を重ねても、基本的にはそのテーマのバリエーションが紹介されるに留まる。

伏線や謎としては、「なぜかばんちゃんを除いた他の人類は滅んだのか」とか、「なぜけものは人の形に化けたのか」とか、「ボスとはいかなる存在であるのか」などいろいろある。しかし、バリエーション紹介に終始している現状からして、物語の展開の遅さが気になり、伏線がもたらす楽しみが削がれる。正直、僕は物語の大筋とオチだけ分かれば十分だと思っているので、次回放送が楽しみだとかそういう興奮はない。とはいえ、作品をディスっているのではなく、僕が単に作品に乗り切れないというだけだ。ただ、片足を突っ込んだ手前、最後まで観なくてはならない気になってしまう。

 

タロットに関する本を読んだ。書名は『タロットの書 叡智の78の段階』。訳者あとがきにもあるけど、タロットは単なる占いの道具だけでなく、内観を通じて人生の歩みを補強する側面もある。だから、単にカードに対応した意味を機械的に照合して占うだけではあまり意味がない。しかし、より深いリーディングを行うには、学習や経験が必要であり、その奥深さからして修練の厳しさが予感される。

そして、量子力学の平易な入門書を注文した。心理学やその他の学問について知ることも、タロットリーディングにつながる。タロットばかり当てにしているわけではないけど、いろんな教養が複合され、実践されるというのはスリリングである。

 

意中の人からの返事はまだない。一日たりとも彼女のことを想わない日はない。そして、一日たりともブルーな気持ちにならない日はない。これほど厳しい試練に身を置くことになるとは予感していなかった。

あれから3週間が経つ。すぐに返事が来るような状況ではないだろうことは承知している。返事に期限を設けることはしなかった。第一に、返事をせかすことが彼女の状況にそぐわないと思ったからで、第二に、彼女が返事をくれることを信じているからである。返事を待ってほしいと言われた時も、彼女はその理由や状況を誠実に説明してくれた。だから、僕は彼女の誠実さを信用したい。

前の彼女はまるで信用ならない、利己的な嘘つきだったが、そもそも、信用できない人と付き合おうと考えること自体馬鹿げている。であれば、好きな人を信じるのは当然のことだ。

もうしばらくこの苦しみは続くだろうが、僕は耐えていかなければならない。