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霧島の日記(完結)

書く理由がなくなったので完結しました

2017.3.22

水曜日。

 

労働。特に面白いこともなく。

 

帰宅後、散歩がてら用事を済ます。DVDを返したり、ATMをいじったり。給与振込口座とカード引落口座が別になっているので、たまにお金を移し替えないといけない。ネットバンキングをするつもりはない。

 

本が届いた。脳神経と障害に関する平易な解説書。平易と評判だけど、解剖学的な名称など用語ががしがし使われていて門外漢にはとっつきにくい。「比較的」平易と解釈。

脊髄小脳委縮症について知る機会があったので、脳神経について学んでおきたいと思ったのだ。素人が本から得られる知識などたかが知れているけど、それでも何もないよりましだ。たまたま医療関係者の知り合いが多いので、彼らの日常に思いを馳せる意味でも有効だと思っている。

 

プライムビデオで映画を観た。トレインスポッティング。近日、続編が公開予定なので、観ておこうと思った。あのキービジュアルにこのタイトル。映画にとって大事な要素だ。スコットランドのジャンキー連中が主役。退廃的でサイケな世界観。タクシードライバーに通じるムードを感じた。しかし、正直に言えば、今の僕にはそれほど刺さらなかった。以前はタクシードライバーもぐっときたけど、多分、今観ても当時ほど気分は高まらないと思う。作品自体にも原因はあるだろうけど、それ以上に僕の感じ方、考え方が変わってしまったのだと思う。徐々に若さを失い、早い話が老けた。もともとそうだったかもしれないけど、だんだんと不感症的傾向が強くなってきている気がする。

映画には目の覚めるような興奮や熱狂、共感、カタルシスなどを求めているものの、観れば観るほど何とも思わなくなっていく。別にそれを望んでいるわけではないのに。着実に退廃の道を歩んでいる。退廃の果てまで突き進む勇気はない、とさる音楽家は言ったけど、その人は十二分にその道を突き進んだ人だと思う。そこまで進まないと見えない景色があるだろう。それは幸せなものだろうか。恐ろしい気がする。

 

あの人の写真を眺めていると、愛しさや切なさなどがないまぜになった苦しい気分になる。会いたくて震えていたあの歌手は、それをずいぶん笑われていたけど、今の僕には他人事ではない。たった10日会わずにいるだけだけど、気を狂わすには十分すぎる長さだ。次に会えるのは来月になってからかも知れない。なるべく考えずにいた方が楽だろうが、それも容易ではない。どうにしても苦しみを避けられない。