霧島の日記(完結)

書く理由がなくなったので完結しました

2017.3.27

月曜日。午前中は雨。

 

労働。憂鬱なる。いつになっても労働が馴染まない。労働向きに生まれついていない。

 

帰宅後は曲の採譜。バンドネオンのソロを落としていたけど、あまりに難しくてしんどいので少しの間放っておいた。しかし、早めに仕上げてしまいたい気持ちになったので集中して取り組んだら、仕上がった。今日の余暇のほとんどが採譜に費やされた。

1コーラス1分半くらいのソロで、奏者が3人なので3コーラス分の採譜。サックス、ピアノ、バンドネオンバンドネオン奏者は本格的なタンゴ奏法の技能を備えており、パルスに縛られない優雅で自由な、そして音数が多くて音域の広いソロを披露している。本人は譜割りのことを考えずに、完全に感覚でプレイしている。それこそ器楽奏法の神髄だと思うけど、採譜する側からすると、よくいってやりがいに溢れている。しかし、採譜殺しの鬼畜さである。

難しい曲の採譜はソフトウェアの支援なしでは厳しい。再生はAmazing Slow Downer、記譜はMuseScoreを使っている。前者は有料、後者は無料。手書きによる記譜もいいけど、修正を加えることやプレイバック機能のことを考えると、ソフトによる記譜は便利だ。

 

そして一日が終わった。意義ある余暇を過ごせたが、疲れたので仕事を休みたい。採譜には意義を感じるので、多少の苦労も耐えられるけど、仕事には金銭以外の意義を感じないので、少しも耐えられない。仕事は悪。悪即斬。