霧島の日記(完結)

書く理由がなくなったので完結しました

2017.3.12

日曜日。晴れ。

 

昨日は夜中まで活動していて、寝たのもかなり遅かったのに、平日の出勤時間に目が覚めた。悲しみ。とはいえ、単なる習慣ではなく、意中の人と会う約束があって、緊張感やら何やら複雑に入り混じった厳しい感覚のせいでよく眠れなかったのだと思う。

何度も寝なおして、その都度鮮明な夢を見た。雪の積もった坂道を後輩と駆け上がったり、タロットカードに傷をつけた母親に憤慨したり、夜道を先輩と走ったり。夢を見ている間は極めて真剣なのだが、時間が経ってから考えると、ただただ馬鹿げている。

 

布団干す。散歩行く。ロトくじを換金する(千円当たる。収支ゼロ円)。ゲーム。読書。楽器練習。

 

夕方からはあの人と会っていた。交際の可否を悩んでいる心境について話を聞かせてもらった。いろいろな現実的問題や状況などがあることもそうだけど、根っこには優柔不断さや、拘束嫌い、誓約嫌いがあることがそこはかとなく分かった。話をしっかり聞かせてくれる誠実さと同時に、天真爛漫というか、不安定な内面があることも感じさせ、少々の危うさを秘めているようだ。それは誰にでもある内面的葛藤であり、また、自意識と他意識の差から生じる思い込みや、イメージの押しつけの結果でもある。

それでも、今までよりさらに彼女のことを知ることができた。それを望んでいたわけだし、これは別に悪いことではない。相手のことを知るのは必要なことだ。

返事はまだ保留されている。ただ、心のつかえが少しとれて、多少は清々しい。彼女もそう言っていた。これからどうなるのかよくわからないけど、とりあえず今日のところは良しとする。