霧島の日記(完結)

書く理由がなくなったので完結しました

2017.3.19

日曜日。

 

9時ごろ目が覚めたけど、疲れが取れていない気がしたので、複数度寝。これをやるとはっきりとした夢を見る。だけど、夜にはもうだいぶ忘れている。

 

今日も特に予定がなかった。昼過ぎに起きて、起き抜けに楽器の練習。ぼんやりした気分でいても、楽器を触ると割と覚醒する。

 

昼食はまたペペロンチーノ。そろそろやめにしたい。

 

昨日借りてきたスーサイド・スクワッドを観た。そんなに面白くはなかった。ただ、ダークヒーローを演じていたマーゴット・ロビーがきれいだったのが救い。目鼻立ちがはっきりしていて、凛々しい風貌で、知的な印象。割と好みというか、あの人に少し似ている。

 

曲の採譜。ソロも含めて。やりがいはあるけど、やっぱり疲れる。時間もかかる。それに、音を拾うだけならまだしも、それを記譜するのは難しい。特に譜割りが。単純な譜割りならともかく、やはりジャズ特有の微妙な揺れ、複雑な連符、シンコペーションなどが盛りだくさんで、正確に記譜することの難しさがある。おそらく、演奏している当人も正確には記譜できないだろう。感覚的に処理している部分は相当あると思う。とはいえ、強い負荷はいい訓練になる。コピーは自分の限界を超えるための修練である。

 

とまあ、こんな感じで休日を過ごし、意義はあるが風情のないインドアな生活。誰が褒めてくれるわけでもない。修練や自己刷新なんて、人の見えるところでやるものではない。ただ、こういう孤独な積み重ねが何かの役に立つと信じるのだ。自分を見失わないためにも。

2017.3.18

土曜日。

 

特に予定のない一日だったので、用事を済ませたり、気の向くまま過ごすなどした。

 

午前中には、借りていたお笑いDVDを観終えた。あまりお笑いという気分ではなかったのに、どういうわけか借りてきてしまったので、なかなか観るのが進まず、月曜から小分けにして観ていた。しかも、観たことのあるやつの総集編だったので、正直笑いもそこまで強いのは出なかった。退廃と停滞。

 

昼食は自作のペペロンチーノ。また美味いのが出来た。多分もう家庭での限界値を記録してしまったので、これ以上美味いペペロンチーノは作れない。そのうち、ミートソースやトマトソースを自分で仕込んで、もう少し凝ったパスタを作りたい。

料理は自分のためにやっているけど、誰かに食べさせたい気持ちもある。もちろん美味いものを。料理スキル、家事スキルの訴求力に対する強い信頼。

 

午後は、生命保険の見直し。正直、あれこれ保険に入りすぎていて無駄が多いと感じていたので、削れるものをみんな削るつもり。それに、生命保険料の所得税控除額が上限値に達しているので、自分の年の割に掛け金が大きすぎるのではないかと思う。保険脱退による差額は貯金に回す。今までがもったいなかった。

 

Filmarksの管理。IDを他のネットサービスのIDと共通のものにしていたので、あまり詮索されると、過去のSNSなど要らん情報と紐付けされるリスクがあり、アカウントを削除。そして新規開設。記録を付けた作品は手動で再現。なかなか時間がかかった。

別にネットで悪さをしているわけではないけど、ネットやSNSがリアルと結びついたときの面倒くささは半端ではないので、用心するものである。ネトスト、ルサンチマン、ジェラス。人間の心の闇は果てしない。

それに、映画好きの人とFilmarksを通じて気持ちよく交流したいので、身綺麗にしておいた方が間違いない。あの人(交際相手ではないけど、ただの他人でもない微妙な距離感の人)も大変な映画好きで、しかし、意外にもFilmarksを知らずにいたので、教えてあげた。多分そのうち始めるだろうし、始めたならお互いに今まで観てきた作品の情報交換はしたい。そういうわけでアカウントを綺麗にしておく必要があったのだ。

 

夜は泣ける映画を観た。明らかに泣かせにかかっている映画はあまり進んで観たいと思わないのだけど(悲しくなるし、つらいから)、あの人がきっかけで観る気になった。難病にかかった女の子がだんだん具合が悪くなっていって、最後には亡くなるという作品で、実話が元になっている。あの人のことをもっと知るには避けられない作品であるし、実際観たところ、あの人の気持ちのほんの一部でも窺い知ることができたような気がする。この辺りはセンシティブなところなので、たとえ誰もこれを読んでいなくとも、詳細には書けない。

そもそも、公開された日記には書けるものと書けないものがある。ぼんやりした書き方しかできないのも仕方ない。書けるのは、誰も損をしない、傷つかないことだけ。だけど肝心なことは、それよりもずっと深い、心の奥にある。

2017.3.17

金曜日。

 

労働。訪問仕事。ペアの人の会話術がまるで冴えなくて、寒々しい時間が多めに流れていた。寒々しいのは厳しいけど、その状況を含め、なんか面白いなと思った。テレビでも見ているような、他人事のような気分でそこにいたからだろう。

 

帰宅後は、楽曲の記譜。アレンジの込んだ曲でも、メロとコードだけ起こすと単純な楽譜になる。いわゆるリードシートというやつ。記譜は無料の楽譜ソフトでやっている。有料ソフトはお高いので。無料ソフトで十分だ。

仕上がった楽譜を相方と共有するのにdropboxを使ったけど、偶然このタイミングで通信障害が発生していて、データを渡すまでにちょっと苦労した。こういう便利なサービスに頼っていると、障害が起きた時にとても不便に感じる。とはいえ、無料ユーザーだから文句もなし。

 

ペルソナ5をプレイ。2週目の大詰め。全コープMAXはどうやら達成できそうだ。9人の女性キャラを攻略するにしても、結局やはりキャラによって好き嫌いはあるなあと、当たり前のことを思った。あまり好みに刺さっていないのに、一応「君のことが好きだ」みたいな選択肢を選ぶと、ゲームなのに「あー、本心じゃないのにこんなこと言って、なんだか罪悪感が……」みたいな気分になる。まあ、ゲームだからこそこういう遊びができるわけで、これはこれで面白い。ペルソナはRPGの面したギャルゲーなんだよなあ。

 

すごい疲労感と神経痛。金曜夜は平日の疲労の総決算。頭もあまりちゃんと働いていない。休日に取り戻したい。ていうか、不摂生が圧倒的に駄目。改まらない生活態度。

2017.3.16

木曜日。

 

労働。特段書くべきこともなし。

 

帰りにラーメンチェーン店のつけ麺を食べた。チェーン店はどこで食べても同じ味だが、風情がなくて、ただ必要なだけの食事をこなしている感じ。日々の食事のうち、どれだけの食事が特別で楽しい食事だろうか。毎日毎日食べているが、多くは生命維持のための食事であり、無感動である。

 

楽曲の採譜、コピー。何度も聴き込んで、ソロに合わせてスキャットできるほど気に入っている曲だが、テーマを採譜したことはあっても、ソロをコピーしたことはなかった。かつて演奏したことがあるが、いずれまた演奏会で演奏したいと思う。特別に思い入れのある曲なので、相方と中長期的に仕込んでいきたい。

 

ところで、僕は人の体臭が気になる方なのだが、においのことを明け透けに語ることが一般に忌避されるのはなぜだろうか。においほど直感に訴えるものはないと思うが、あまりにおいのことを口に出すと、社会生活が危ぶまれる。職場で隣の人から出ているにおいが変なにおいでも、それを本人や周囲の人間に言えば、関係が危うくなるだろう。よほどの信頼関係があっても危険な話題だ。

人の体臭にはかなり個性の幅があると思うが、それは良し悪しではなく単なる差である。しかし、もちろん好き嫌いもある。誰かに悪臭と感じられるにおいも、他の誰かにとっては快感を呼び覚ますものかもしれない。たとえそれが加齢臭であっても。蓼食う虫も好き好き。価値に絶対がないということは、救いだと思う。

こんなことを思うのは、好きな人のにおいが、どうしようもないほど好きだからだ。好きだからいいにおいだと感じるのか、あるいはその逆なのか判然としないが、嫌なにおいがする人を好きになるはずもなし。しかし、たとえこれが本当のことであっても、あまり言及すると変態っぽい感じがして憚られる。においの不思議。あの人のにおいは多分、香水40%、体臭30%、髪や衣類30%くらいのような気がする。本人に伝えたら引かれそうなので、言っても大丈夫そうな関係になるまでは黙っていよう。とはいえ、さる有名ブログには「においカミングアウト」なる名コンテンツがあり、あれを読むと、においに興奮したりするのは別に変態ではないよなあと思う。みんな黙っているだけ。

2017.3.15

水曜日。曇り、雨。雪が降るとかいって騒いでいたけど、杞憂だった。

 

労働。変わったことは何もなし。相変わらず退屈なだけ。労働は必要悪だと考えているけど、労働を通じて得た知識が生活の糧になることは認める。だからといって、労働に前向きになるわけでもなし。

 

帰りに本屋へ。ヘアカタログを眺めた。髪型をいじろうかと思っているけど、どんな風にしたいか明確なビジョンはない。いつも床屋のおっちゃんに任せるままにしているので、あまり洒落っ気はない。そもそも床屋だからなあ。とはいえ、今度行くときは何か頼んでみようと思う。おっちゃん自身は洒落たダンディおっちゃんである。

 

先日、ドラム用の消音パッドを通販で買ったのだが、これがアホほど臭くて使い物にならない。消音はできるが、部屋中に悪臭が満ち、それどころではない。某有名インターネット楽器通販(サウンドハウス)の安かろう悪かろうで有名な某ブランド(Zenn)(結局書いてしまった)の商品なので、こんなものを買う方が悪いのだけど、この悔しさと悲しさと残念さである。ただ、このまましまったり捨てたりするのもあれなので、洗うとか干すとかいろいろ試してみようと思う。とりあえず、食器用洗剤で洗って、家の外の直射日光の当たらないところに置いておくことにした。しかし、洗えど洗えど悪臭は落ちず、破壊的な存在感を放ち続けている。もし手を尽くしてもどうにもならなければ、捨てる。そうなれば、久しぶりの通販での失敗となる。

昔の失敗は、テーラードジャケットを三千円だか四千円だかで買って、ぺらっぺらのしょぼい生地とフィットしないサイズ感のがらくたが届いたことだ。絶対に着ないことが確定したので、中古品店に売りに出したら、五百円くらいになった。全く馬鹿げた出来事だった。それ以来、衣料品はネットでは買わないことにした。ネットで買えるのは、どこで買っても品質にブレのない、本やCDくらいのものだ。

 

ブラックホールに関する解説書を読んだ。量子論、相対論も複合されていて、これまで読んできたことが活きていい感じだ。もともと物理学や天文には興味がある。とはいえ、音楽やSFに関することくらいだけど。あるいは、タロットにおける共時性因果律との関連から物理学に興味が向かうのも、自分としては自然なことだと思っている。他人に説明して納得が得られる感じはしないが。

2017.3.14

火曜日。ちょっと雨。

 

労働。特筆すべきことはなし。

他人の恋愛話を又聞きした。僕は当人とは特段の親しさもなく、これといった感想もなし。当人たちが幸せであれば、それでいい。ただ気がかりなのは、自分の恋愛について職場で放言する危なっかしい傾向についてである。第一に、軽薄な噂好きの獲物になる危険があり、第二に、極めて個人的な恋愛上の出来事を他人に放言するということは、当人が交際相手とまともに向き合っておらず、恋に恋し、自惚れている危険があるからだ。ただ、他人のことだから僕には関係がない。自分の立場ならどうするか、というだけのこと。

 

帰り道、ちょっといいところでちょっといい紅茶を買った。ちゃんとした紅茶は味も香りもしっかりしていてよい。職場は汚くて惨めだけど、飲むものがちゃんとしているだけでも、少しは自尊心を守ることができる。労働へのアゲインストである。

 

夕食は松屋でカレー。ビーフカレーが期間限定商品として出されていたので試した。味についてだけど、ここのところ松屋のカレーは辛さを増していると思う。厳しい感じの辛さ。それに牛肉の脂身が多く、脂っぽい。その線が好きな人には受けるかもしれないけど、以前からの松屋ラバーとしては、最近の松屋カレーの流れに乗り切れない。悲しみ。

 

週末、友人と過ごす約束をした。恋愛アドバイザーとしては全く当てにならない人だけど、孤独に打ちひしがれて週末を過ごすよりずっといい。その日にあの人から連絡があったら裏目だな、という感じもあるけど、多分連絡は来ない。いつか来るけど、それは今週末ではない。本心ではこちらから誘いたくて仕方ないけど、今は待つべき時だ。

正直、あの人のことばかり考えすぎて、心が擦り減ってきている。無気力で、他のことが手につかない。この間会った時のことを振り返って、言葉の端々や表情に秘められたものを探ろうとしている。しかし、考えれば考えるほど分からなくなる。そして、期待や不安が入り混じり、どうしようもなくなる。苦痛に満ちた恋愛だ。しかし、だからといって何かを恨むつもりはない。人の心はままならぬ。ただそのことだけがはっきりと感じられる。

2017.3.13

月曜日。

 

労働。月曜は死の曜日。憂鬱が充満せし、死の曜日である。青は藍より出でて藍よりもブルーな月曜日。

 

昨日のことをずっと考えていた。悲喜の入り混じった複雑な感情。彼女は迷っている。僕はもう待つだけではなく、攻めていきたい。受け身でいて、ただ結果を待つだけというのはつらい。永遠にも思われる一か月を過ごし、そのつらさに耐えかね、彼女にはその心の内を明かした。彼女もそのことは分かっていた。迷う彼女を押せば、状況は変わるかもしれないという抑えがたい期待。

 

何となくまたお笑いDVDを借りてみたけど、全く観ようという気が起きない。こういう破綻した行動は何なのか。

 

久しぶりのケルト十字スプレッド。重大にして強力なスプレッドであるように感じているので、そう頻繁に実行するべきではないと思うが、彼女との状況が動いたので、改めて展開する意義があると判断した。内容としては全体的にぼんやりした感じになったけど、要所に恋愛や好意に関するカードが出現し、なかなかの共時性を示している。

一応記録までに。1、カップのクイーン。2、教皇逆位置。3、ソードのエース。4、カップの4逆位置。5、ワンドの10。6、ペンタクルのナイト。7、恋人たち。8、ワンドの3逆位置。9、カップの8逆位置。10、ソードの6。

多分、心をオープンにして、能動的に行け、という助言だと思う。というか思いたいけど、自己リーディングのバイアスかも。

リーディングに勤しんでいたら、結構な時間になってしまった。摂生はどこに行ったのか。